どうも、ちょげ(@chogetarou)です。
この記事では、ケルト神話の『オイフェ(アイフェ)の一人息子の最期』を解説します。
『オイフェの一人息子の最期』とは

『オイフェの一人息子の最期』は、クー・フーリンとオイフェの子コンラの最期を描いた物語です。
『オイフェの一人息子の最期』では、コンラの誕生と父子対決が描かれます。
コンラの誕生
オイフェは、クー・フーリンと褥を共にした後、コンラを生みます。
クー・フーリンは、オイフェに指輪を与え、コンラが指輪をはめられるようになったらアイルランドへ来させることを彼女に言い渡します。
また、クー・フーリンは、コンラに「名を聞かれても答えない」「誰からの命令でも進む道を変えない」「戦いを挑まれたら断らない」というゲッシュを課します。
旅立ち
7年後、コンラは、クー・フーリンからもらった指輪がぴったりはまるようになりました。
コンラは、父の言葉に従い、アイルランドへ船で向かいます。
父子対決
アルスターの人々が海岸に集まっていると、一隻の船が海岸に近づいてきました。
船には一人の若者が乗っており、その若者は、投石器で鳥を打ち落とす遊びをしていました。
コンホヴァル王は、若者の投石器の腕前に感心しましたが、同時に彼を警戒しました。
コンホヴァル王は、彼が陸に上がらないように使いの者を出しました。
若者は、使いの者たちに決して名乗らず、彼らを倒して縛り上げました。
困ったコンホヴァル王は、クー・フーリンに戦いを命じました。
クー・フーリンの妻エウェルは、「クー・フーリンの子かもしれないから戦ってはいけない」と彼を引き留めました。
しかし、クー・フーリンは、エウェルの説得を振り切り、忠誠と名誉のために若者と戦い始めました。
クー・フーリンと若者の戦いは、熾烈を極め、まず、剣から始まり、次に素手、海中へと移っていきました。
激闘の末、クー・フーリンが名槍ゲイ・ボルグを投げ、若者の腹を引き裂きました。
若者は、その技をスカサハから学ばなかったことをクー・フーリンに告げ、こときれました。
クー・フーリンは、若者の最期の言葉を聞き、彼の指にはめられた指輪(クー・フーリンが授けたもの)を見たことで、若者が自分の息子であるコンラだと確信しました。
その後、クー・フーリンは、息子コンラの亡骸を腕に抱き、王たちに彼が自分の息子だと告げました。
まとめ
『オイフェの一人息子の最期』では、コンラの誕生と父子対決が描かれます。
父子対決は、クー・フーリンが息子コンラを殺してしまう悲劇になっています。
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